泣き虫先生の7年戦争

 

      

  大映学園物の決定番といえる作品、元全日本の名フランカー山口良治が

 京都・伏見工業のラグビー部を
率い、屈辱の大敗、部員の反乱などさまざま

 な困難を乗り越え、奇跡とも言われる日本一に至るまでの7年間を元にして

 描いた感動の物語である。

 最初はゆうことを聞かない不良達であったが信は力なりとゆう言葉のもと

 熱血指導し7年で全国制覇を遂げた。

 

 その他、伊藤かずえ、鶴見辰吾、など大映レギュラーメンバーが勢ぞろい

 その他イソップのキャラクター、森田と大木の確執、登場人物の相次ぐ死。

 荒廃した学校の生徒指導から始まって七年目の奇跡への道のりの

 感動の物語である

  太陽にほえろ!で刑事役を演じた山下真司が格別に良い教師を演じていた   

 サブタイトルは泣き虫先生の7年戦争 

 主題歌のHEROは劇中でもいい味を出していた、80年代学園物の最高傑作であろう                    

 雑感としては菊池俊輔氏の音楽の良さ、 坂上二郎、梅宮辰夫、下川辰平、和田アキ子などの

ベテランが脇を固めたのも見逃せない。
 



ドラマ化のきっかけについて

これは大映テレビのプロデューサーで取締役にも名を連ねる春日千春さんが

たまたま山下真司が演じた教師のモデルとなった山口良治さんの講演会をTVで観たからだそうです。

当時校内暴力が社会現象化してたんで、それを無くそうという意図でドラマを作る事を思い立ち

一週間で企画を書いてドラマ化に至ったそうです。

*ドラマのロケ秘話。

山下真司さんがドラマ中に流した涙って言うのは、全て本物だったそうです。

実話を基にした作品だったので、役者全員が伏見工業の歴史などをきっちり勉強して

各々役に入り込んでいったそうです。

途中からは他の役者さん達もモデルの本人に成りきって演技をしてたんで、全員が

本物の涙に変わっていったそうです。

松村雄基の演じた大木は元日本代表の大八木選手がモデルです。

高野浩和演じたイソップは、実際に脳腫瘍で亡くなった奥井孝司さん

をモデルにしたそうです。奥井さんの実際のあだ名は、“フーロー”と呼ばれていて

このフーローとは“小さな巨人”の異名を持つ海外の選手の名前からとられたそうです。

イソップ役の高野さんは、今は役者を辞めカツラメーカーで(確かアートネイチャー)

毛髪診断士をしているそうです


これは 俺たちの旅&トミマツ普及委員会   http://homepage2.nifty.com/dojiura/
管理人:ブロディ氏からの情報提供です
フジテレビの「とくダネ!」で特集していたそうです

*その他 タイトルの由来

 おちこぼれ軍団の奇跡が原作名であり、ドラマも当初のタイトルでしたが、差別的ではという意見がでて、
 映画スターウォーズ をもじってスクール★ウォーズとした。
 (スクール★ウォーズを作った男)より


★なお映画版スクールウォーズ HEROが2004年9月18日より放映を開始する
公式サイト↓


ドラマのエッセンスも含んだ原作の映画化です。
ファンは必見です。


 愛とは 信じ 待ち  許す事である・・・・・・・
                        

 この物語は、ある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師達の記録である。

 高校ラグビー界においてまったく無名の弱体チームが荒廃の中から健全な精神を培い

 
わずか数年で全国優勝をなし遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を余す

 ところなくドラマ化したものである。            

                    〜オープニングナレーションより   (4話からのバージョンです)

ONE FOR ALL

  YOU NEED A HERO  




 放映データ           

 昭和59年10月6日〜昭和60年4月6日   全26回

 TBS 大映テレビ   原作 馬場信浩 落ちこぼれ軍団の奇跡

 脚本 長野 洋、大原清秀     監督  山口和彦 江崎実生 合月 勇 岡本 弘 

 

第1回 それは涙で始まった   

少年ラグビー教室をしていた賢治に目をつけた校長が、彼をスカウトする。荒廃した学校を変えようと
迷った末に教師の道を目指す事にする

第2回 泥まみれのニュースーツ

教師として赴任した堅冶は学校とラグビー部の様子にすっかりあきれるが、コーチとして指導を始める。
しかし3年生の反発を買うこととなる

第3回 謎の美少女

校門の前で生徒指導を行う、しぶしぶ生徒も従うようになり、先生方も何人か協力してくれるようになる
しかし、問題児水原が少年院から帰ってくる


第4回 開かれた戦端

水原に暴行を加えてしまい、かれらの挑発を受けつつも耐える。マネージャーを襲われそうになり、
下級生の部員が彼女を守るのだが、代わりに滝沢が水原に殴られる。
そこに圭子(伊藤かずえ)がレモン片手に現れ、なぜかチンピラ連中は去っていく


第5回 最後の闘魂

水原らは賢治の要望もあって、停学処分で済む。圭子が転校して行方が不明になる。
娘が肺炎になり、夫婦関係がギクシャクして、節子は実家へ帰ってしまう。
滝沢はそれで辞職を決意するが、校長に諭される。
「タックルもせずに逃げるつもりか・・我々の試合はまだ始まったばかりじゃないか」

第6回 涙の卒業式

最後の試験で水原らがボイコットをするが、説得にあたる。
水原にタイマンの挑戦を受けるがこれを打ち負かし、期末試験を受けさせる。
森田が落第して2年に留年が決まってしまう。

キャプテンが「ラグビー部つぶさないでくれよ」と新楽まで伝えに来る。
卒業式の日、職員室までVSOPを水原が持ってくるのがどうも印象に残る。
節子も戻ってくる。


第7回 嵐の新学期

川浜1の悪、大木が入学する。いきなり番長を倒してしまう。
イソップがラグビー部に入ってくる

内田が折れたゴールポストを直しにくる。イソップの懸垂のシーンも。
教頭へ暴行を加えるが、謝罪する。
負けたぜ、ラグビーに負けたよ・・・・・
最後、賢治が記念に40Mキックを決める。

第8回 愛すればこそ

だれていたラグビー部、相模一校との試合で大敗する。
これから俺はお前達を殴る! 試合の後の、この台詞が印象的。
大木の後輩を助ける時の約束、来年相模一校に勝つ為、大木はラグビー部に入部する


第9回 愛って何だ

大敗したチームをしごくが、部員の反感を買う滝沢。監督のあり方についての苦悩を描写している
大木がケンカで警察に補導される。ラグビーを止めるが、イソップや滝沢に説得されて復帰を決意する。
最後イソップが倒れてしまう。

第10回 燃える太陽

イソップが倒れ入院する。
大学の4軍と練習試合をする、その後の森田と富田の波うち際でのラブシーンが印象的

奥寺の病気が脳腫瘍という事が発覚。
ジャージのマーク、毎朝海から登る太陽を観てて思いついたのです、ライジングサン・・

第11回 死と友情と


イソップが自分の病気を知ってしまい、行方不明へ。相模一校との練習試合を悩んだ末キャンセルする。
理由を知った相模一校のメンバーも捜索に参加してくれる

山中でイソップは彼らの残してくれた、ラグビーボールを見て死を断念することにする。
屋上での滝沢らが引き止めたシーンは圧感。

第12回 愛は死線を越えて

ソップが薬の種類から自分の死を悟ってしまう、加代の愛を告白する
街で不良にからまれ、トルエンに手をつける。夜のグランドでの滝沢との会話のシーンは涙を誘う
人間はなんの為に生きるか・・・

第13回 力の限り生きた

相模一校との試合を控えた前日部室でイソップが倒れる、
再手術も行うが、息を引き取ってしまう。
部員達は彼のためにも勝つぞと誓う。


第14回 一年目の奇跡

ラグビー部は相模一校に打ち勝つ、迷ったすえ光男のペナルティキックが決まる

第15回 不良教師

長が岩佐(名古屋章)に代わり厳しくなる、しかし滝沢は校長に反論する。
悩む滝沢は工事現場で働く元の校長先生に会いに行く
光男は圭子のお見合いの席に現れて、それをぶち壊す
森恵もゲスト出演。
『君は校長の私に逆らった、君は不良教師だ。』

第16回 学校とはなんだ

試験の為、皆で勉強することになる
不良仲間のとこから大木を取り戻すため滝沢は全力疾走する

滝沢は自宅謹慎処分をされる・・でもこれは休ませる校長の配慮だった

第17回 最後のグラウンド

員の平均点が70点以上なら部の存続を認めると校長にいわれる
名村がグランドに現れ、大木は殴りかかる
滝沢は部員に日記をつけさせることを命ずるが大木は反発
県大会で一校に敗れる、チームワークの乱れが原因
光男の圭子との日記の話が印象的  『・・本当にありがとうございました・・・』

第18回 去りゆく君へ

光男はホテルのコックの道を選ぶことになる。
花園へ行く為、皆で内田の会社でアルバイトをする
卒業式の校長の演説は厳しい演説だった、弱肉強食の世界、高学歴者になって社会の指導的立場になることが
大事と

第19回 友よ安らかに眠れ

山崎の最後の日、大木と名村が喧嘩になる。その原因は名村の親にあった。
夜桜の中加代と賢治は別れる。
大木と名村の決闘を止めに行って、加代は車にはねられる


20回われら花園に立つ

名村は旅に出ると告げた日、名村の親が現れる。
大木の不調の原因は親の病気にあった。名村の親が費用を出してくれて手術は成功する
試合の日、名村会長が現れ大木は説得され試合に出る。


第21回 勇気なき者は去れ

川浜高校は城南高校に敗北
内田治男がタックルが苦手でそれが試合の敗因であった。
退部を決意した治男だったが、タックルの猛特訓をする。


第22回 勝ってから泣け

国体決勝で引き分けに終わり、泣くのは花園までとっておけと賢治は叫ぶ

第23回 下町のヒーロー

清川のとこにやくざが現れる、それを見た大三郎(梅宮辰夫)はやくざと話し合い刺されてしまう
またこの回では大三郎がラグビー同好会を結成する。


第24回 花園へ飛べ千羽鶴

平山のスパイクが何物かによって奪われる。ギクシャクするが犯人の生徒は名乗り出る
とうとう花園出場決定!


第25回 微笑む女神

賢治は中学時代の恩師藤山に会いに行く。
ユニフォームを出したクリーニング屋が火事になり、昔のユニフォームを使うことになる
とうとう花園へ出場する

第26回 花園よ永遠なれ
 念願の優勝を飾る 

 CAST

  山下真司  岡田奈々 松村雄基 宮田恭男 伊藤かずえ 岩崎良美 下川辰平 名古屋 章

  三浦浩一 小沢仁志  鶴見辰吾  高野浩和  大石悟朗 谷村昌彦 坂上亜樹  諏佐理恵子
 
  チャールズ・モーガン  四方堂 亘 和田アキ子 梅宮辰夫  倉石 功  坂上二郎 

  近藤洋介   宮田 洲   岩本宗規
  間下このみ